GW明けの一週間がやっと終わろうとしていますね。
連休でゆっくりしすぎて体がなまってしまい、かえって疲れを感じている人、遊びすぎて疲れを引きずっている人、様々かと思います。

そして中にはいつもの仕事がいつも以上にストレスを感じるものになっている人もいるのではないでしょうか。

そこで今回はストレスと味覚についてご紹介したいと思います。

今、あなたは何が食べたいですか?

下記の中から最近、無性に食べたいものを選んで下さい。

(1)唐揚げ、とんかつなど脂っこいものが無性に食べたい。

(2)甘いものが食べたくて仕方ない。

(3)汗をかくほどの辛いものが食べたい。

(4)特にこだわりはない。

ストレスが大きいほど本能的に報酬系を刺激するものを欲する

人の脳には欲求が満たされたときや、満たされると分かった時に活性化する報酬系という神経系があります。
この報酬系が刺激されると快感や意欲を導き出すドーパミンやβエンドルフィンという脳内麻薬が分泌され、幸福感を得られます。

そして食べ物にはこの報酬系をダイレクトに刺激するものがあり、ストレスが大きいほど、本能的、短絡的にこの報酬系を刺激するものを欲すると考えられているのです。

まず牛脂やラード、大豆油に多く含まれている長鎖脂肪酸が舌の付け根部分に触れると、味覚を司る「舌咽神経」が刺激されその刺激がダイレクトに脳に伝わって、報酬系が活性化されドーパミンやβエンドルフィンが放出されます。

また甘いものの急激に血糖値を上げ、同じく報酬系を刺激します。

よって(1)や(2)を選んだ人はかなりストレスを感じていると言う事になりますね。

 

また汗をかくほどの辛いものを欲するのは、辛いものを食べることで交感神経が刺激され発汗作用もあるため、スッキリしたいときに欲する味覚だと言われています。

このように考えるとこの4択の中で、最もストレスレベルの低いのが(4)だと言えるでしょう。

 

女性に多い「やけ食い=スイーツ」の法則はこうした脳の働きから定着していったものですが、意外と知られていないのが長鎖脂肪酸(脂質)が舌からダイレクトに報酬系を刺激するということ。「いつもはこんなもの欲しいと思わないのに。」と感じたら、リラックスする時間を設けたり、運動をしたりと上手くストレスのコントロールをしてみて下さいね。