今年も花粉の季節がやってきました。筆者もかつて18年間にわたって花粉症に悩まされた時期がありました。
メイクは5分もすれば涙と鼻水で崩れ、朝起きた時には大して長くもないまつ毛が目やにでくっつき、かゆみと鼻づまりで眠れず……。

そんな毎日が2か月ほど続く。
個人レベルで考えても辛い事ですが、都心部では2人に1人が花粉症であると言われていることを考えると、個人のパフォーマンスの低下が企業の生産性に与える影響は小さくないのでは?と懸念されます。

そこで今回は少しでも症状が緩和できる方法をご紹介します。

 

今年は3月がピーク!

気象庁の花粉予測によると、すでに花粉の飛散は始まっており飛散量は例年より多く、ピークは3月。
東京では花粉の飛散量の多い期間が例年よりも長くなりそうだとのこと。花粉症のある人にとってはゾッとする内容ですね。

https://tenki.jp/forecaster/y_higuchi/2019/01/17/3331.html

都心部で花粉症が重症化しやすいワケ

杉やヒノキは都心部ではなく山間部に多くあるはずなのに、何故、都心部の方が花粉症の症状が重症化しやすいのでしょう。
それは山間部から飛散した花粉が都心部に入ると、PM2.5や排気ガスなどの化学物質とくっついてしまうため、アレルギー症状が起こりやすいという説があるのです。

https://www.nies.go.jp/fushigi/050511.html

炎症を誘発する食品を控えて、炎症を抑制するものを増やしましょう。

毎年のようにあの食べ物が花粉症に効く!という話がよく出ます。
しかし同じものを食べても効果のある人、ない人がどの食品にも出てきます。
それはその食品が悪いのではなく、その他の食べ物の影響もあるということです。それは摂取する脂質の違い。

サラダ油などに多く含まれるリノール酸は体内でアラキドン酸に変換されるのですが、このアラキドン酸が炎症を促進してしまいます。
アラキドン酸はリノール酸からの変換だけでなく、肉類や卵などにも多く含まれているため、花粉症の気になる人はサラダ油と肉類、卵をこの時期だけでも控え、タンパク質は魚介類や大豆製品で摂った方がいいでしょう。

また魚類に含まれるEPAやDHAは同じ脂質でも炎症を抑制してくれるので積極的に摂ることをおススメします。
ちなみにEPAやDHAと同じオメガ3脂肪酸の亜麻仁油などに含まれるαリノレン酸も体内でEPAやDHAに変換されますが、その変換率は多くて10%程度なので、はやりマグロのトロやサバ、アジ、イワシなどの魚類を摂った方が効率よく摂取できます。

アレルギー症状は脂質のほかにも腸内環境やストレスも影響してくるので、花粉症をきっかけに、生活習慣の改善を意識して頂ければと思います。