2018年ももう終わろうとしています。今日12月28日が仕事納めという人も多いでしょう。
「明日からゆっくり出来る!」とホッとしている人。
大掃除など家事や旅行の予定のある人さまざまだと思います。

そんな中でも多くの人に共通して言えるのは「明日からゆっくり寝られる!」ではないでしょうか。

そこで今回は連休明けに重く疲れた身体を引きずるように出社するのを予防するための体内時計についてご紹介します。

体内時計が糖の代謝を制御する

正月太りの原因としてよく挙げられるのがお餅です。
確かにお餅一つとご飯お茶碗2杯分とは同じ量の米の摂取となるので、それも原因のひとつではあります。

しかし産業技術総合研究所の研究によると、体内時計が肝臓における糖や脂質代謝に関係しているというのです。

http://www.qlifepro.com/news/20130412/biological-clock-controls-carbohydrate-metabolism-in-the-liver.html

肝臓の細胞分裂にも体内時計が関連

また京都大学などの研究チームによる研究では肝臓の細胞分裂にも体内時計が関連しており、体内時計が狂うと肝細胞の新陳代謝に異常をきたすというのです。
本来、幹細胞は2ヶ月ほどで新しく生まれ変わると言われていますが、体内時計が狂うと、この時の細胞分裂時に異常が起こるのです。

http://www.kyoto-.ac.jp/ja/research/research_results/2017/documents/171221_1/01.pdf

体内時計(概日リズム、サーカディアンリズム)が睡眠を司っていることは古くからよく知られていましたが、今回ご紹介した糖や脂質の代謝、肝細胞の代謝以外にも血圧にも体内時計が関わっていることなど、ここ数年でさまざまな関連が指摘されています。

例え連休であろうといつも通りの時間に寝て、いつも通りの時間に起きて下さい!とまでは言いません。
しかし夜更かしをして目覚まし時計もかけず、自然に目が覚めるまでいつまでも寝るのではなく、せめていつもの時間との差を1時間以内に留めて朝、起きることをオススメします。それで連休明けの正月太りや出社前から疲れた身体を引きずることが多少緩和されると思います。

飲み食いについては「付き合いもあるし」「正月くらい」と言い訳満載の反応が予想されるので敢えて触れませんが、飲むのも食べるのも朝寝坊もほどほどに、良いお年をお迎え下さい。

本年はコラムのご愛読ありがとうございました!
来年もよろしくお願い致します。