12月に入った途端、忘年会の話題を頻繁に聞くようになりました。

「分かってはいるけど、付き合いもあるし行けばつい…ね。」というところでしょうか。

基本的に寒い時期は基礎代謝が高くなるため、暴飲暴食を避け適度な運動をしていれば夏場よりも痩せやすい時期なのに、なぜか太る人が多いんですよね。そこで今回は飲み会シーズンを乗り切る年末年始太りの予防策をご紹介します。

空腹で飲み会に参加しない

「せっかくの飲み会!ガッツリ食べてガッツリ飲まなきゃ!」と張り切る気持ちは分からなくもありませんが、空腹時にアルコールを飲むと(特にビール)食欲が刺激される上に、酔いが回ってくると脳の働きが鈍り満腹感を感じにくくなるため、「つい」食べ過ぎてしまいます。そこで飲み会まえにナッツやチーズを少し食べておくと、アルコールの吸収も遅くなりゆっくりと食事も楽しむことが出来ます。

飲み会後半の揚げ物は控えましょう

飲んだ勢いで「唐揚げ追加!」もうこれは厳禁のレベルです。
ただでさえアルコールで刺激を受けて弱っている胃に揚げ物など消化の悪い物を食べる、しかも酔っていると咀嚼回数が減る人が多いので、胃にはかなりの負担がかかります。

味覚としてアルコールと油ものの組み合わせは、美味しく感じますが消化器官にダメージがあるだけでなく、代謝されにくいため脂肪細胞や肝臓へと脂肪がため込まれやすくなります。

シメはデカフェで!

アルコールのシメはラーメンだったり、うどんだったり色々あるようですが、1番肝臓に優しいシメはコーヒーであると主張する研究者もいます。

九州大学大学院医学研究員教授の古野純典教授によると、アルコールのシメにコーヒーを摂取するとコーヒーに含まれるクロロゲン酸がアルコールによる肝機能の低下を防いでくれるとのこと。
ただしカフェインによる覚醒作用によって睡眠が阻害されてしまうのでノンカフェインのデカフェがオススメとのこと。

アルコールを摂るとシメが欲しくなるのはアルコールの代謝で糖質やアミノ酸が多量に使われるからです。
麺類は麺の糖質にスープのアミノ酸と揃っているので理には適っていますが、体重増加のことを考えると、糖質やアミノ酸よりも肝臓のダメージを和らげてくれるコーヒーの方がより良いと思われます。コーヒーの肝臓への効果は「ALT」「AST」「γ-GTP」いずれにも認められたという結果もあります。

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/410422

翌朝、寝起きに空腹を感じるかで判断しましょう

これは飲み会の日だけでなく、日常でも同じ事が言えるのですが、起床時に空腹を感じられなければ前夜に食べ過ぎもしくは夜遅くまで食べていたと判断できます。

毎朝の空腹感チェックで夕食の時間帯や食べる物を調整するのは年末年始太りの予防策のひとつになるでしょう。

単に太るだけならまだマシですが、短期間で太るような生活習慣はお正月明けの脳梗塞や突然死のリスクも高めることもお忘れなく。