まだ梅雨明け前だと言うのに日中は30℃を超え、夜になっても25℃を上回る。
快適に眠るためにエアコンをつけたまま寝ようかと悩むところだと思います。

ストレスというと人間関係や仕事の悩みを思い浮かべる人が多いとは思うのですが、実は暑さ寒さなどの気温の変化もストレッサー(ストレスの原因)となります。そして比較的この温度差に暑いとか寒いとか敏感に反応しているのが女性に多いような気がしますが実は男性の方がストレスに体が敏感に反応しているようです。

 

長期的なストレスで男性のガンリスクが2割上昇

国立がん研究センターの調査によると男性で強いストレスを長期的に感じている人は、ストレスが少ない人よりガンに罹るリスクが1.2倍高かったという結果を発表しています。

調査対象は1990年または93年に40歳~29歳だった男女79,301人。調査機関は約20年。
ちなみに女性はリスクに差はあまりなかったそうです。

https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/0120/20180120.pdf

 

グラスに入った水

国立がん研究センターの調査では「日常感じるストレスは多いか?」という問いかけに「少ない」「普通」「多い」の三択で回答してもらい、5年後にも同じ質問をした結果が上記のようになっているのですが、同じストレスでも多いと感じるか?少ないと感じるかは非常に個人差が大きく、とても曖昧なように感じます。

筆者がストレスの話しをする時によく使う例えが、グラスに入った水のお話。

グラスに半分ほど入った水に、日常生活で少しずつでも水が足されていけばいずれは溢れてしまう。
というのがよくある話しなのですが、グラスの水が増えることがなくても、ずっとグラスを持ち続けていたら……
グラスを置かない限り、グラスを持つ手は疲れてしまいます。

ストレスに強くなるには?

女性はあまりリスク差がなかったという結果を受けて、食生活から男女差を見てみました。

厚生労働省の国民健康・栄養調査によると成人男性のタンパク質の摂取量は(今回は魚類、肉類、卵を合算)平均220.8g。
女性では174.9g。
それに対して野菜の平均摂取量は男性で276.8g、女性では263.2g。
果物では男性89.3gに対して女性は110.3gでした。

タンパク質を体内でヒト用として再合成するためにはさまざまなビタミンやミネラルが必要となってくるのですが、今回はストレス耐性に影響するビタミンCに注目してみると、男性と女性ではタンパク質の摂取量に対する野菜や果物の摂取量のバランスが違います。

女性の方がタンパク質の摂取量に対してのビタミンCの摂取量が多いようです。

ということは、ストレスに対応するために使われるビタミンCの量も多いと言う事になりますね。

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/kekkagaiyou_7.pdf

食べ物だけでなく、女性は比較的「あれがストレスだ!」「これがストレスだ!」と口に出して発散する傾向が強かったり、女性同士の会話は共感・同調が主体となりやすいので、そんな部分でも女性はストレスに強いのかもしれませんね。

日本人の野菜の摂取量は減少し続けています。
出来るだけ生野菜と加熱された野菜、そして旬の果物を上手く取り入れるあたりからストレス対策をとってみるのもひとつの方法かと思います