1月も中盤に入り、新聞広告やテレビのCMではお歳暮やお節料理の話題が増えてきました。

日本では贈り物の定番のようになっているハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉ですが、今回は頭の片隅に置いておいて頂きたいお話をします。

1日50gの摂取でがんリスクが18%上がる!?

日本ではあまり報道されていませんが、2015年10月に「ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉を1日50g食べると大腸ガンになりやすくなる。」との発表がWHO(世界保健機関)から発表されています。

この発表は世界中の研究論文約8000本を分析して得られた結論だそうです。
具体的には結腸ガンや直腸ガンにかかるリスクが18%あがるとのこと。

無関心でいられない添加物

 

ハムやソーセージ、ベーコンなどに使われている発色剤、亜硝酸ナトリウムは胃酸の影響を受け、ニトロソアミンという毒性の強い発がん物質に変化します。
そのため加工肉を食べる事への警鐘が鳴らされているのですが、厚生労働省の調査では日本人の加工肉の平均摂取量は1日13gなので、心配は無いトのことです。
しかしこの亜硝酸ナトリウム。実は加工肉だけでなく魚肉ソーセージや練り物類、明太子などの魚卵の加工食品にも使われています。

こうした加工食品類のトータルを考えると、それなりの量の亜硝酸ナトリウムを摂っている人もいると思います。

 

簡単便利より丁寧な生活

確かに朝食にパンを焼いている間にフライパン一つでハムやソーセージと卵でも焼いた方が忙しい朝は便利かもしれません。
お弁当の隙間を埋めるにも便利ですよね。(ちなみにソーセージ1本約50g)しかしそれでリスクを高めるよりも納豆とご飯とお味噌汁でちょっとひと手間かけた朝食の方が体には優しいのです。

以前、ご紹介したトランス脂肪酸を摂ることもありません。
「朝からお味噌汁なんて!」と面倒だと思うなら、時間のある時に味噌と粉末のかつお節、乾燥ワカメを混ぜておけばお湯を注ぐだけで簡単にお味噌汁を作ることだって出来ます。

時折、食べるくらいならそれほど神経質になる必要もありませんが、毎日の定番になっている人は控えることを考えた方がいいでしょう。

テレビであれがいい!これがいい!と言えば、その食品が売り切れる現象がここ何年も続いていますが、何を食べるか?よりも何を食べないか?を考えた食生活もいいと思います。
ちなみにガンの原因の30%が喫煙だと言われていますが、食生活が原因とされるガンは喫煙をしのぐ35%だと言われています。喫煙率が下がっているのにガンの罹患率が上がっていることからも、それは明白なことでしょう。

ガンは生活習慣病なので、生活習慣やストレス対策の見直しで防ぐことが出来る病気でもあるのです。「知っている。」を「やっている。」にしていくことをオススメします。