40代に入ると
「あれ…何だっけ? ほら!あれ!」
そんな会話がチラホラ出始める人も結構いますよね。

その「あれ」の名称が出てくるまでのもどかしさ。
嫌でも加齢を感じてしまいます。

ところでみなさんは、毎日葉物野菜を食べていますか?

葉物野菜といってもほうれん草やケールなど緑が濃いめの葉物野菜です。

葉物野菜を毎日1回以上食べている人は脳年齢が若い

米シカゴのラッシュ大学医療センターの研究チームの研究が、58歳~99歳の男女960人を対象に平均4.7年の追跡期間中に2回以上の認知機能評価を受けた人の葉物野菜の摂取頻度と認知機能の低下度の関連について検討した結果を発表しています。

同研究によると葉物野菜の摂取頻度を5グループに分けて解析した結果、
摂取頻度が最も高いグループ(1日当り平均1.3回)では、最も低いグループ(1日当り0.1回)と比べて認知機能の低下が小さく、年齢に換算すると11歳若いことが示されたとのこと。

この研究では、食事の他に認知機能に影響する可能性がある喫煙や高血圧、肥満、学歴、身体活動量や認知面の活動量といった因子を考慮しても同じ結果が認められたそうです。

http://n.neurology.org/content/early/2017/12/20/WNL.0000000000004815

ノンオイルより質の良い油との摂取がオススメ

この研究を実施したモーリス氏らは、これらの葉物野菜に含まれているビタミンKやルテイン、葉酸などの栄養素が脳の老化を遅らせることに関係しているとの見解を示しています。

日本ではノンオイル=ヘルシーだというイメージが未だにあるようですが、ビタミンKやルテインは脂溶性のため、脂質と一緒に摂った方が効率的に吸収されます。

身近な野菜でこまめな摂取を

この研究ではレタスも含まれていますが、アメリカでは日本人がレタスと言われて思い浮かぶ丸いキャベツに似た形のレタスではなく、ロメインレタスがポピュラーなようです。

またケールも日本ではあまり馴染みがない野菜ですよね。
ないものを探すよりも、スーパーで手軽に買える、サニーレタスやグリーンリーフ、サンチュや小松菜でも同様にビタミンKやルテイン、葉酸が多く含まれているので身近な葉物野菜を毎日食べるよう心がけてみてはいかがでしょうか?

サプリメントじゃダメ?

いつの頃からか、日本人は手間をかけることを避けるようになってきました。
葉酸なんかもサプリメントがよく話題にあがっていますよね。
でもこの研究者らも「食品に含まれている栄養素の複雑なバランスはサプリメントでは再現できない。」として、今回の研究であがった栄養素はあくまで食品から摂るべきだと強調しています。

余談ですが、日本人はアメリカ人より野菜を食べているというのは過去の話で、もう10年以上前に、日本人の野菜の摂取量はアメリカ人より少なくなっています。

今日のランチに葉物野菜、入っていました?

なければ今夜の夕食から取り入れてみましょう。

「あれ」「それ」が増えてくると、ちょっと切なくなりますから。