朝、目覚ましのアラームが鳴っても特に布団から出たくないのが今の寒い時期ですよね。

血圧に不安のある人はガバッと飛び起きるよりも、しばらく布団の中で過ごしてから起きた方が急激な血圧上昇を招かないのでいいのですが、はやり朝はすっきり目覚めたいものです。「結構、睡眠時間取れれるから大丈夫!」だという人も今回はチェックリストも準備したので、隠れ不眠のチェックをしてみて下さい。

日本人の睡眠時間は世界最短!

これは2018年にポラール・エレクトロ・ジャパン株式会社が発表した主要28か国600万人の睡眠データを分析した結果です。
28カ国中平均睡眠時間が最長だったのは男性はフィンランドの7時間24分、女性はフィンランドとベルギーの7時間45分でした。

日本人はというと男性6時間30分、女性6時間40分と調査対象28カ国中最下位です。

それだけでなく、睡眠中の体の動きや心拍数によって分析する「睡眠の質」についても3.0と28カ国中25位と低い結果になっています。
(評価は最高5.0、最低1.0で3.0以上を良好と判断)

 

隠れ不眠とは

睡眠の質に関しては可もなく不可もなくの3.0という平均値でしたが、本人はしっかり眠っているつもりでも実際は睡眠の質が悪く十分な睡眠がとれていない状態を「隠れ不眠」と言います。ぐっすり眠れていないということですね。

睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の二種類があるのですが、まず入眠するとレム睡眠が始まり、その次にノンレム睡眠に入ります。レム睡眠とノンレム睡眠は個人差があるものの90~120分間隔で繰り返されます。レム睡眠の時に入ると体は休息状態に入りますが、脳はまだ覚醒に近い状態にあり、その日の出来事や学習したことを整理して記憶という形にする作業が行われています。

一方、ノンレム睡眠に入ると眠りが深くなり脳と体の両方が休息状態になります。ノンレム睡眠はさらにステージ1~3に分けられ、ステージ3が最も深い「深睡眠(徐波睡眠)」では成長ホルモンの分泌が増加し脳内に蓄積された疲労物質の除去や体の機能修復、免疫力強化などが行われます。この深睡眠がとれていないと、脳や体の疲れが取れずパフォーマンスの低下につながります。

 

隠れ不眠チェック

・通勤時、バスや電車の座席に座ると居眠りをしてしまう。

・午後、眠気を感じる。

・コーヒーやドリンク剤を飲まないと体がシャキッとしない。

・仕事中ガムを噛んだり、タバコを吸わないと頭がすっきりしない。

・運転中、信号待ちや渋滞時にふと眠気に襲われることが度々ある。

・毎晩布団に入ると即、眠っている。

上記の項目に該当する数が多いほど隠れ不眠が疑われます。
一見、布団に入ってすぐ眠れるのは良い傾向のように感じますが、実は睡眠が十分とれていない(眠りが浅い)ために脳がほぼ気絶しているような状態で眠りに入っているだけなのです。

実は布団に入ってから10分~15分程度で眠りに入るのが質の良い睡眠だと言われているのです。

いかがでしょうか。布団に入った瞬間眠れているから大丈夫だと思っていた人もいるかと思いますが、もし該当するなら仕事帰りのコンビニと寝る直前までスマホの画面を見ることからやめてみることをお勧めします。