忘年会シーズン真っ只中で暴飲暴食も「仕方ない」のでしょうか。
コンビニやドラッグストアに並ぶ、ウコンのドリンク剤に頼っている人もいるかと思います。

今回はそのウコンにまた新たな薬効があったとの発表があったのでご紹介します。

カレーで胃がん抑制

カレーの黄色い色の元、ウコン(ターメリック)の主成分であるクルクミンを加熱して出来る化合物に胃がんの増殖を抑える効果があるとの研究発表がありました。
(秋田大学・柴田浩行教授ら)

その実験の結果によると、クルクミンを加熱して出来る化合物GO-Y022が胃がん細胞の増殖を抑えるとのこと。
マウスの実験ではGO-022を混ぜたエサを胃がんを発症したマウスに食べさせたところ、与えていないマウスに比べ腫瘍が平均で3分の1に縮小したとのことです。

http://www.med.akita-u.ac.jp/~medonco/therapy05.html

カレーは本来薬膳料理

カレーを作る際の基本的なスパイスはクミン、ターメリック(うこん)カイエンペッパー、コリアンダー、ガラムマサラの4つです。
クミンには消化促進や便秘解消、血圧や心拍の調整作用、抗炎症作用が。コリアンダー(パクチー)にも抗炎症作用や消化器系、泌尿器系の不調を改善する作用があり、カイエンペッパーには代謝を高め血行を良くする効果から関節痛や筋肉痛の緩和が望めます。

ガラムマサラは家庭やお店によって調合されるスパイスが異なるので一概には言えませんが、ターメリック(うこん)に含ませるクルクミンはポリフェノールの一種でもともと抗酸化作用や抗炎症作用、神経保護作用や抗うつ作用があることが知られていましたが、そこに今回はガンの抑制という発表があったのです。

 

カレーライスで胃もたれ

一方、消化促進や健胃作用のあるスパイスが使われているはずのカレーライスを食べると胃もたれを感じるという声も時折、耳にします。
しかしよくよく話を聴いてみると、そういう人達が食べているのは市販のカレールーを使ったもの。
一般家庭でよく使用されるカレールーは小麦粉にスパイスを加えて、それをアブラで固めたもの。

そのアブラの影響で胸焼けや胃もたれを起こしているだけのこと。ご家庭でカレーを作る際には、少しひと手間かけてスパイスから作るのをオススメします。

一時期、パクチー(コリアンダー)が美容やダイエットにいいと騒ぎになっていましたが、最近全く聞かなくなりましたね。
いつものことながら、話題だから食べるのではなく、体調に合わせた食事を