先日、テレビで筋肉貯金の話題が出ていました。

私も常々「筋肉は何歳からでも鍛えれば増やすことが出来るから!」とお話しているのですが、果たして筋肉という資産をどれくらいの人が増やす行動をしているのでしょう。

筋肉だけでなく、生活習慣全般に対する意識も未だ、多くの人が情報を得ては「へぇ~そうなんだ。」で終わっているような気がします。

健康管理無関心層

少し古いデータですが厚生労働省の健康意識調査によると「病気にならないように気をつけているが特に何かをやっているわけではない。」が32.5%。「特に意識しておらず、具体的には何も行っていない。」が13.5%と合わせて約半数の人が健康管理に対して積極的行動を取っていないと回答しています。

また筑波大学大学院の久野教授の調査では日本人の70%が「岩盤のような健康管理無関心層」であるとも言われています。

その反面、「持病がある/39.6%」「がんに罹るのが怖い/19.0%」「脳梗塞・糖尿病などが怖い/17.9%」「体力が衰えてきた/49.5%」と非常に多くの人が健康に対して不安を感じているのです。

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/002.pdf

今の体力、生活習慣で何歳まで働けると思いますか?

 

前述の調査でも約半数の人が体力の衰えに関して不安を感じているようですが、それでも何の対策もしていない人が多いように思います。

「やらなきゃと思ってはいるんですが。」よく聞く言葉です。
衰えた体力は食事の改善や運動習慣で何歳からでも強化することが出来るのです。逆に何もしなければ衰えるばかり。

実際の年金支給額は国民年金なら月額平均55,464円、厚生年金でも月額平均147,927円。
これで生活が出来るのなら、体力の衰えを「歳のせいだから。」と受け入れるのもいいでしょう。
しかしこの金額で生活が出来ないなら・・・せっせとお金を貯金するか、体力を強化して働ける体を維持するしかないですよね。

 

60歳で定年を迎えて、その時点で貯金、退職金を合わせて5,000万円あったとして毎年、生活費で300万円ずつ(1ヶ月当り25万円)使ったら16年(76歳時点)で0になります。家電の買い換えや冠婚葬祭などのお付き合いを考えると年間300万円で足りますか?加齢とともに医療費も増えることでしょう。

 

今回は現実的でちょっと厳しいお話になりましたが、お金と健康を絡めて考えることで生活習慣の改善に1日でも早く取組んで頂ければと思います。