年度末でもあり、人事異動や新入社員の歓送迎会と仕事も飲み会もスケジュールがいっぱいになる時期かと思いますが…はい。

嫌なタイトルで今回はお届けします。

アルコールに発がん作用があることは30年ほど前から報告されていました。
そして新たに2017年11月にアメリカ身障腫瘍学会がアルコールは発がん物質であると発表し飲酒を見直すよう提言したのです。

Alcohol and Cancer: A Statement of the American Society of Clinical Oncology. Journal of Clinical Oncology. 2017. 

アルコールがガンの原因のひとつであることが判明しているのは、口腔がん、咽頭ガン、食道がん、大腸ガン。
この4つはアルコールの度重なる刺激で炎症を起こした部分がガン化すると考えられます。
そして肝臓ガンはアルコールの分解組織である肝臓がアルコールの分解途中で発生するアセトアルデヒドにさらされることでガン化、乳がんとの関連秩序は明確ではありませんが、やはりアセトアルデヒドが関係しているのではと言われています。

 

アセトアルデヒドの分解酵素が少ない日本人

日本人は欧米人と比べてアルコールの分解酵素が少ないと言われています。
二日酔いが多い人、飲み始めてすぐに顔が赤くなる人、飲んでいるうちに頭痛がする人などは特に分解酵素が少なくアセトアルデヒドの影響を受けやすいと考えられます。

 

食道ガンの5年生存率は10%未満

世間では早期発見早期治療が叫ばれていますが、こと食道ガンに関しては1度かかってしまったら5年生存率が非常に低いガンですので、何よりも罹らないことが重要です。
特に日本人は欧米人からは信じられほどのアツアツの食べ物を好む傾向もあり、食道ガンのリスクが高いとされています。
そこにアルコールの刺激が加わると更にリスクが高まってしまいます。

そこで、アツアツの食べ物は少し冷ましてから食べること。
アルコール度数の高い酒類は水やソーダなどで割って飲むことをお勧めします。

ただし、アルコール×添加物にも注意が必要となりますので、あまり香りの強い(合成着色料)ものや色のきれいなもの(合成着色料)、合成甘味料の入った飲み物で割ることはお勧めしません。

アルコールが発がん物質であるとは欧米のメディアではかなり取り上げられていますが、日本ではスポンサーの不利になるような情報は公開されない傾向が強いので、アルコールや糖化のリスクはほとんど報道されないことも頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれませんね。