花粉の飛散量が増加し、クシャミが止まらない人も多いのではないでしょうか。

そのクシャミがキッカケにもなる怖い症状について今回はご紹介したいと思います。

パソコンの普及と共に増加している頸椎(首)ヘルニア。
30代~50代の80~90%が頸椎(首)ヘルニアもしくは予備軍ではないかと言われています。

頸椎(首)ヘルニアとは

パソコン作業などでうつむき姿勢が長時間に及ぶ生活が長期間続くと、5kgほどある頭を支える首には頭の重さの最大5倍もの負担がかかります。
すると首の骨の間にある軟骨が変形して神経を圧迫したり刺激するために、首から肩、背中のこり、冷え、頭痛などの症状が出始めます。
そして忙しさなどを理由に市販の痛み止めなどでごまかしたり、放置していると今度は手や腕の痺れや握力の低下が起こり、最悪の場合は腕や足の麻痺を起こしてしまう四肢痙性麻痺に至ることもあるのです。

元には戻らない軟骨

筋肉や脳は何歳からでも鍛えれば若返り強くなると言われていますが、軟骨だけは一旦、変形すると元には戻りません。
頸椎ヘルニアの症状は軽い肩こりから始まりジワジワと悪化する場合が約半数、最初は寝違えた?と思うような寝起きの突然の症状やスポーツ、クシャミをきっかけに急に強い痛みに襲われることも半数と症状の出方は様々ですが、いずれも日常生活において長時間のパソコン作業などのうつむき姿勢が原因とされています。

 

今すぐ始めたい対応策

まずは自分の姿勢のチェックをしてみましょう。
壁に背中をつけて立ってみて下さい。

その時、後頭部、肩甲骨、お尻、踵が壁に付いているのが首にも腰にも負担のかからない姿勢です。
その感覚を覚えて、その状態のまま椅子に座って仕事をするのが最も効果的。

当然のことながらパソコンのディスプレイは目の高さに合わせる必要があり、太ももは床と平行に足の裏はぴったりと床に着き、肘は90度に曲げた状態でデスクに乗っているのが理想的な姿勢です。

ここで普段の猫背やうつむき姿勢が習慣になっている人は、正しい姿勢をするだけで背中に怠さを感じることもありますが、1時間に1度程度背中を伸ばしたり腕を上げて左右に倒すストレッチなどをすると、その怠さも徐々に解消されていくでしょう。

そして当然のことながら通勤時や自宅でのスマホ操作も、出来るだけスマホを目の高さで持ち、うつむき姿勢をとらないようにすることが大切です。

そんな持ち方で通勤中ずっとスマホを持ち続けるのが難しいと思われるなら、サッサとスマホはバックかポケットの中に入れてしまって下さいね。

ちなみに…軟骨成分などのサプリメントを摂っても変形した軟骨の復元は期待しない方がいいので、CMなどに踊らされないようご注意を!