いよいよ年度末も差し迫り、業務に追われまた部署異動や転勤、新入社員の対応などいつも以上に過剰なストレスを感じる時期に入ってきました。

「だからお酒でも飲まないとやってられない!」という声も聞こえてきそうですが、最初に釘を刺しておきますね。
飲酒は肝臓に大きな負担を与え、疲労感や脳機能の低下(頭がスッキリしない)の原因となって、かえってストレスを増幅させます。

ストレスチェック導入の落とし穴

ストレスチェックが義務化されてから2年が過ぎ、職場のメンタルヘルスの重要性が指摘されるようになってはきているものの、実際問題、目に見えた改善が見られているかというとそうでもないようです。

そしてストレスチェックでうつ病と診断された人が休暇を与えられて、かえって自分の存在価値がないのでは?
という不安が増強されてうつ状態が悪化しているケースも少なくありません。

労働者の半数以上が「強い」ストレスを抱えている

少し古いデータですが、2015年の「労働安全衛生調査(実態調査)」(厚生労働省)によると、仕事に関する「強い」不安や悩み、ストレスを感じている労働者の割合は55.7%。

「強い」ストレスの内容として最も多いのが、仕事量・質の問題。

次いでパワハラ等を含む対人関係、仕事の失敗、責任の発生などがあがっています。

職場環境において「強いストレス」ばかりが話題になりますが、実は小さなストレスでも長期間抱え続けるとメンタルの不調に繋がっていきます。
例えばグラスに5分の1程度の水しか入っていなくても、長時間持ち続ければ腕が疲れるのと同じです。

ストレスに強い人と弱い人の違いとは

そうはいっても同じ職場で同じ仕事をしていても、ストレスで不調を起こす人とそうでない人がいますよね?
その違いはなんでしょう?

 

【まず思考習慣から】

ストレスに弱い人は自己評価よりも他己評価を重視すると言われています。常に他人からどう思われるかが気になって仕方ないタイプですね。
そして極端な完全主義の人もストレスに弱いとされています。
例えば1つミスをしたら「もう全てが終わりだ!」と考えてしまう All or nothing タイプ。

逆にストレスに強い人は、自分の評価は自分で下し、ひとつミスがあっても他の方法を考えようとする思考習慣があると言っていいでしょう。

【そして生活習慣】

ストレスに弱い人は悩んでも解消されないようなことを繰返し悩む反復習慣があるため、睡眠の質が落ちたり睡眠が不足しているケースが非常に多く見られます。
そして冒頭にも述べましたが飲酒に逃げる、または甘いものを食べることで一時的に脳の報酬系を刺激してストレスを発散したような錯覚に陥る。
食習慣も炭水化物が中心で野菜や海藻、タンパク質の不足からストレスによって消耗されるビタミンやミネラル等の不足が見られます。

 

ビタミンCとミネラルをしっかり摂って運動習慣を!

ストレスを感じると抗ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが副腎から分泌されるのですが、この代謝にビタミンCやマグネシウムなどのミネラルが大量に消費されます。
そこで食事の中でパプリカ等の緑黄色野菜や果物でビタミンCを。

海藻や大豆製品でミネラルの摂取を心がけましょう。

そして開花予測も出始めた桜はお酒を飲むチャンスではなく、桜並木をウォーキングするいいキッカケにしてみてはいかがでしょうか。