先週までは前日との気温差10度以上という激しい寒暖差に、お天気も不安定な日が続いていましたが、やっと春らしい穏やかな気候になり始めましたね。お花見の予定も入っているのではないでしょうか。

しかし花粉症の人にとっては雨上がりの暖かな春の日差しの心地よさなど、感じる余裕もないくらいツライ症状に悩まされ、「なんでこんな時に屋外で飲み食いしなきゃいけないんだ!」と思う気持ちはよく分かります。

しかし杉やヒノキがある山間部から遠く離れた都市部にいるのに何故、花粉のアレルギー反応が出るのでしょうか?

東京都では2人に1人が花粉症だとかで今や都民病とも言われているそうです。

 

花粉の飛散距離

この時期、山に行くと「花粉雲」と呼ばれるほど大量の花粉が黄色く空を染めています。
そしてその飛散距離は数十キロから300キロとも言われ、高さもおよそ600mまで舞い上がると言われています。

 

都市部の花粉の方がタチが悪い!?

山間部で杉やヒノキから発生した花粉が都市部に飛ぶ間に、空気中のPM2.5や排気ガスなどに含まれる有害な化学物質とくっつきます。
そして中には有害な化学物質によって粒子が細かくなってしまう花粉もあるので、より粘膜に入り込みやすくなりひどい炎症を引き起こしてしまいます。

そして地面の問題。山間部では土が多くあるため地面に落ちた花粉は土に吸収されますが、アスファルトやコンクリートだらけの都市部では吸収されることなく、風で何度も舞い上がり私たちの衣服や髪についたり、目、鼻、口の粘膜についたりするのです。

少しでも症状を軽くするために

花粉症と一括りで呼ばれていますが、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性皮膚炎。
おおよそこの3つの症状が合わさったものを花粉症と呼びます。全て炎症反応なんですね。

そこで炎症を抑えるにはリノール酸やアラキドン酸といった炎症を促進するものを控え、EPAやDHAといった炎症を抑えるものを積極的に摂ることです。リノール酸はサラダ油に。
アラキドン酸は肉類、卵に多く含まれています。
言うまでもなくEPAやDHAはアジ、サバ、マグロのトロや鮭に多く含まれているので、花粉症のある人は当面主菜を魚にした方がいいでしょう。
どうしてもお肉が食べたい場合は肉類の中でも最もアラキドン酸が少ないマトンやラムを食べるといいでしょう。

そしてストレスも間違いなくアレルギーには関係しているので、ストレスコントロールも忘れずに。