自律神経とも大きな関係がある体内時計。

同じ会社、同じ部署で仕事をしている人でも就寝時間や起床時間はそれぞれ違うことが多いですよね。
出社してからの仕事のスケジュールももちろん人それぞれ。

しかし仕事のスケジューリングを概日リズムと合わせることで仕事のパフォーマンスが高まることをご存じでしょうか?
今回は近年、研究が進んでいる時間医学から脳のリズムを生かしてパフォーマンスを上げる方法をご紹介したいと思います。

【脳を目覚めさせる】

起床直後…過去記事でも書きましたが起床直後に窓辺に立ちカーテンを明けて朝日を浴びること。
朝起きてすぐに脳に日光が届くと睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が止まり、脳は朝が来たことを認識します。

起床1時間後…1分でいいので前日の日記を書いてみましょう。
脳は睡眠中に記憶の整理を行うので、翌朝まで覚えていることは脳が残すべき情報だと判断した記憶です。

その情報を手書きすることで、今、重要なことが明確に認識できて、行動力が高まります。

通勤中…朝の出社時間はスマホとニラメッコという人が多いようですが、通勤中は新しい情報を入れて脳を疲れさせるより、外の景色をぼんやり眺めていた方が閃き力がアップします。

【最適な作業時間】

出社してからの仕事の手順は、ルーティンのように決まっている人も多いかと思います。
もしそのルーティンがパフォーマンスを低下させていたら……?

起床2時間後…この時間帯は男性ホルモンのテストステロンの分泌が高まります。
テストステロンが高濃度の時の脳は思い切った決断ができると言われているので、重大な決断をしたり重要な仕事はこの時間に行うのがいいでしょう。

出社して、朝イチにメールチェックする人は多いと思いますが、せっかく脳が決断や重要な仕事をこなすのに適した状態になっているのに、メールチェックで莫大な情報を脳に放り込んでは、脳の疲労が早まり働きが鈍くなってしまいます。

メールチェックは重要な仕事が終わってからにした方がいいでしょう。

 

起床3時間後…この時間帯は1日で最も記憶力、集中力が高まります。調べ物や新しい課題の資料などを読むには適した時間帯です。

 

起床4時間後…最も脳の働きが活発になる時間帯。知的な作業に最適な時間となるので、企画やアイデア、提案書の作成などはこの時間帯がいいでしょう。ただし、この時間帯に眠気が起こる人は就寝時間を見直す必要があります。

起床5時間後…1日の中で最もメンタルがタフになる時間帯です。上司に大切な相談をしたり、思い切った提案をするには昼食前のこの時間帯。思い切った提案をしたい場合には事前に相手の起床時間を聞いて置いて、5時間後を狙って提案するのもいいでしょう。

今回は午前中のスケジューリングについてご紹介しました。

通勤中のスマホ、朝イチのメールチェックが当たり前になっている人はちょっと意識を変えてみるだけで午前中の仕事が変わるかも知れませんよ。