このところ、夏日かと思えば翌日には気温がグッと下がったりと激しい気温差が続いています。

風邪をひいたり夏バテのような症状を感じている人も少なくないのでは?

大きな気温差は自律神経の混乱を招きやすく、体だけでなく「なんとなく気分が落ち込む。」など、精神的な不調も起こりやすくなります。

突然ですがあなたは今、健康ですか?

健康診断で異常が指摘されなかったから健康だと答えますか?
それとも健康診断で異常がないももの、なんとなく不調を感じるから健康ではないと答えますか?

自分を健康だと感じる定義は本当に人それぞれ。
中には健康診断で異常を指摘されていても「薬を飲んで落ち着いているから健康だ。」と言う人にも少なからずお会いしたことがあります。

2017年、ネットエイジア株式会社の調査によると(調査対象30代~50代のビジネスマン男女1000人)健康診断で異常がないと回答した人は51.0%。
しかし「まれに不調を感じる」「ときどき不調を感じる」「よく不調を感じる」と回答した人(計)は73.1%にも達していたそうです。

主な症状は「疲れが取れない」「疲れやすい」「体がだるい」など疲労感に関するものが最も多く、次いで「肩こりがひどい」「よく眠れない」「胃腸の調子がよくない」などの症状が挙げられています。

加齢とともに不調を訴える人が増えていますが、加齢というのは生活習慣の積み重ねの年月であるとも言えます。
例えば胃腸の不調を訴える人の多くは強いストレスを感じていたり、咀嚼回数が少ない傾向にあります。

ストレスについてはまた別の機会に触れるとして、咀嚼回数が原因の場合。

あなたはミートボールをひとつ口に入れたら何回噛んでから飲み込んでいますか?

咀嚼され消化されたミートボールが腸で吸収される時、ミートボールを地球サイズだとすると、サッカーボールのサイズまで小さくしないと腸は吸収することが出来ません。柔らかいからといって5回程度の咀嚼で飲み込んでしまったら、地球の10分の1ほどの大きさのものを胃腸の働きだけでサッカーボールのサイズまで小さくしなければならなくなります。

当然、胃腸には大きな負担がかかり、もちろんそれ相当のエネルギーが必要となりますよね?

こうしたちょっとした生活習慣の積み重ねで、体は不調を起こしたりベストの状態で動いてくれたりするのです。

疲労感については前回のコラムも参考にして頂いたり、お目にかかった機会に詳しくお話しようと思います。