毎年のことながら、この時期になるとジムに通い始めたりウォーキングを始めたりと何らかの運動を始める人が増えます。

何故、この時期なのか?

理由はさまざまですが、「夏に向けてのダイエット」が多いのではないでしょうか。
もちろんジムに通ったり、ウォーキングをすることはより健康になるために良いことには違いありません。

今回はトレーニングやウォーキングの経験のある人にちょっと思い出して頂きたいことがあります。
トレーニングを始めてからしばらくすると、それ以前よりも疲れにくくなったと感じた記憶があるのではないでしょうか?

一般的に考えると、仕事でエネルギーを費やしてその上、トレーニングをすれば尚更、疲れてしまうはずなのに何故でしょう?

1年で約1%も減少する筋肉

筋肉の働きのひとつに、体を動かすエネルギーを産生するという働きがあります。
しかし体を動かさないどころか、立ち上がることさえも数時間に1度というようなデスクワークが多い人は20代を境に、どんどん筋肉量が減少していきます。
部位によって差はあるものの筋肉は平均1年で1%減少すると言われています。

エネルギーを産生する筋肉が減少すれば、当然疲れやすく、一旦疲れるとなかなか回復しなくなるのも当然だというのも分かりますよね。

 

筋肉量を車の排気量に置き換えてみると……。

例えば20代の筋肉量は車で言えば「3000cc」の排気量があるとします。
当然それだけの馬力があれば少々アクセルを踏み続けても、ガンガン走ることが出来ます。
しかしそれが30代になると2000cc、40代になると1500cc、50代になると1000ccに。

かといって仕事量が体に合わせて減ってくれるワケもなく、馬力のない、エネルギーを少ししか作れない体で無理矢理働き、疲れをため込む結果を招いてしまいます。

週に2日もしくは3日続けられるトレーニングを

トレーニング方法は色々ありますが、いずれにしてもトレーニングをして筋肉に負荷をかけると、筋繊維が傷つきそれが修復されるときに筋肉量が増加します。この修復期は筋肉を休めてあげた方が筋肉は増えやすいので修復期間の2日~3日は休んだ方が効率的です。

もし毎日トレーニングしないと続かないと思うのであれば毎日、腹筋をするのではなく月曜日は腹筋、火曜日はスクワット、水曜日は腕立て伏せと3つの運動をルーティンにするという方法もあります。

効率的なトレーニング法は、いずれお目にかかれる機会にお伝えしたいと思いますが、まずは自分が出来ることから始められてみてはいかがでしょうか。

先日、2人の50代男性と仕事の打ち合わせ中、たまたま腹筋の話になり「起き上がれるかどうかさえ不安だ。」と言われていました。
この方達だけではないと思います。

あなたは今、真っ直ぐ仰向けに寝た状態から反動をつけず、腕も使わず起き上がることが出来ますか?

もしかしたら今、抱えている疲労感の一因はその筋肉量のせいかもしれませんよ。