今年は寒い日が長く続いたかと思ったら突然、20度を超える毎日と気温の変化が非常に激しい春です。

ただでさえ4月は人事異動や新入社員の入社などでストレスの多い季節です。
年度末の追い込み作業に疲れをためている人も少なくないでしょう。

そんな時にふとめまいが…?

先日、タレントの今井翼さんもメニエール病で活動休止を発表していましたが、今回は今の時期発症しやすいメニエール病についてご紹介したいと思います。

耳の意外な役割

めまいも貧血や起立性低血圧、耳の異常によるもの、脳の異常によるものなど、様々な原因がありますが、メニエール病は耳の異常がめまいを引き起こすものです。耳は音を聞くだけでなく、体のバランスを取るというもう一つの重要な役割を担っています。

 

メニエール病とは

メニエール病の症状で最も知られているのが、突然周囲がグルグル回るような、もしくはずっと船に揺られているようなめまい。
個人差はあるものの30分から数時間続き、吐き気や嘔吐、冷や汗、頻脈などの症状を伴う場合も多く見られます。
こうした症状は内耳の膜の内側にある内リンパ液が過剰になり、神経を圧迫し、めまいや耳鳴り、難聴など様々な症状を引き起こしているとされています。

また一般的にメニエール病の原因として挙げられているのは、精神的・肉体的疲労、ストレス、睡眠不足。
そして患者さんの性格的傾向としては真面目で几帳面、神経質な人、責任感の強い人が多いようです。

 

しっかり呼吸することから始めましょう!

対策としてはバランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動をもう聞き飽きたものがよく言われますが、実はメニエール病の患者さんの多くは非常に呼吸が浅いと指摘する医師もいます。
浅い呼吸はメニエール病だけでなく自律神経失調症などにもつながってくるので、いつもの姿勢より少し肩を後ろに引いて、肺を広げ、ゆっくりとした鼻呼吸、特にしっかり吐くことを意識するところから初めて見るのもいいでしょう。

デスクワークの時間が長い人、猫背になりがちな人は口呼吸になることが多く、口呼吸は呼吸自体が浅く早くなりがちなので、心当たりのある人は注意して下さいね。

もし気になるようであれば通勤時に歩くときに背筋を伸ばしお腹を意識しながら5歩歩く間息を吸い、次の5歩で息を吐くことを意識して歩くのもお勧めです。