40代になると多くの人が心の片隅では自分の健康に対して不安を抱き始めるようです。
三寒四温と言われるこの時期。血圧が気になる人にとってはまだ油断できないかもしれませんね。
そして何も分からないなりに気をつけようとするのが減塩対策。
近年、食育の中で日本人の味噌汁離れが問題視されていますが、過剰な減塩推進も味噌汁離れに拍車をかけているように感じます。
1日何杯味噌汁を食しますか?
血圧や動脈硬化を指摘されるとまず思いつくのが、減塩。
手っ取り早いのが味噌汁を食卓から外すこと。
そう考えて味噌汁を避ける人も多いと聞きます。
しかし共立女子大学上原誉志夫教授が、第36回日本高血圧学会で発表した研究結果によると、味噌汁の摂取頻度5日間あたり0~2回、3~5回、6~15回の三群に分け、人間ドックでの血圧の結果と比較したところ、味噌汁の摂取頻度による血圧の違いはなかったそうです。
それどころか、1日1杯の味噌汁の摂取が動脈硬化を予防し血管年齢を10歳も改善する傾向があることも確認されています。
男性は生活習慣次第で12歳頃から始まる人さえいると言われる動脈硬化のことを考えると、1日1杯の味噌汁は積極的に摂りたいものですね。
http://ishiimiso.com/miso/pdf/koketuatsu_uehara.pdf
塩分摂取量が低すぎると高まるリスク
血液を舐めたら塩味を感じるように、人間の体内には多くの塩分が含まれています。
血圧にもナトリウムとカリウム、マグネシウムの体内バランスが影響するのですが、塩分(塩化ナトリウム)の摂取量を極端に減らしすぎても喉の渇きを感じにくくなったり、認知機能の低下や心疾患や脳卒中に悪影響を及ぼすという報告もアメリカではあるようです。
減塩よりも本物の調味料を
多くの主婦が「安いから」という理由で使用している「食塩」と呼ばれる精製塩は塩化ナトリウムが99.6%以上。
しかし未精製の天然塩(海塩・藻塩・岩塩など)は塩化ナトリウムが30%~50%程度で、その他のカリウムやマグネシウムといった日本人が不足しがちなミネラルを豊富に含んでいます。
そして味噌、醤油も本来なら発酵食品であるため、工場で毎日毎日数百、数千リットルの製造は難しいはずなのですが、それが当たり前に出来ていることに疑問を持ったことはないでしょうか。
そして原料も味噌は、塩、麹、大豆(麦味噌なら麦)、醤油は麹、大麦、塩で作ることが出来ます。
1度ご家庭で使われている調味料の原材料をチェックしてみて下さい。
発酵用のアルコールやどうかすると漂白剤、着色料とゾッとするものまで入っているものが安く売られています。
調味料は日々使うもの。
しかし大量に使うものでもないので、少々高くても先々の医療費の削減と思って本物を使うことをお勧めします。