夏に向けて少しでも運動しようとウォーキングを始めたものの、これから入る梅雨時期になると「雨だから」と休んだのをきっかけに、やめてしまう人が毎年それくらいいるのでしょうか。

厚生労働省が3年に1度行っている国民栄養健康調査(平成27年度)によると、
運動習慣のある者(1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者)の割合は男性37.8%、女性27.3%。

そしてその割合は男女とも20代で最も低く、20代男性は17.1%、女性になると8.3%と10%にも満たないという結果が出ています。

太ももの筋肉は歩くためだけのものじゃない

歩く、立つ、座る…さまざまな動作で使われる太ももの筋肉。
そして特に30代以降の女性が気になるのが太ももについた余分な脂身。

何故、太もも周辺には脂肪がつきやすくなるのでしょう?
基礎代謝が落ちるから?
では何故、基礎代謝が落ちると太もも周辺に脂肪がつくのでしょう?

それは本来なら最も多くのエネルギーを消費する筋肉周辺に脂肪を蓄えることで、エネルギーの確保をしているからです。
にもかかわらず、1日のうち座っている時間が長い、歩かないの生活ではそのエネルギーを使うこともなく脂肪は増えるばかり。

人間だけでなく、犬や猫、馬、象、空を飛ぶ鳩や雀に至るまで、太ももには非常に大きな筋肉がついています。
何故なら太ももの筋肉は心臓から遠い下半身の血流を促すという重要な働きがあるからです。

その他にも、太ももの筋肉を動かすと脂肪分解酵素リパーゼが活性化されるということも分かっています。

 

質問です。

みなさんは靴下やストッキングを履くとき、どんな体勢で履きますか?

 

A 座って履く

B 片足立ちで履く

ちょっとした日常の動作を変えるだけで筋トレに!

先の質問でAと答えた人は是非、今日から片足立ちで靴下やストッキングを履く習慣をつけていきましょう。
最初はフラフラと安定しないかもしれません。
そんな場合は最初は壁に背中やお尻をつけて安定させるといいでしょう。
徐々に片足だけで立って履けるようになってきます。

またデスクワークなどで座っている時間の長い人は、椅子から立ち上がる時に両足ではなく片足で立ち上がる習慣をつけるといいでしょう。
その場合は左右交互に、そして慣れてきたら心の中で1、2、3とゆっくり数えながら立ち上がる。

階段の昇り降りなどで、筋力がついてきたなと感じ始めたら次は空気椅子。
と言っても椅子からほんの少しお尻を浮かすだけでいいのです。
30分に1度10秒だけ。
慣れてきたらメールの返信をする間は空気椅子など少しずつ時間を伸ばしていくといいでしょう。

一駅ウォーキング、階段使用の奨励がされていますが、「朝は時間がない。」「帰りは疲れているから無理。」と言い訳満載の人でもこれなら実践出来るはず。

今から始めたら、夏本番のエアコンによる冷え性も緩和されることでしょう。