暦はすでに立秋を迎えているにもかかわらず、もう「暑いですね。」ということさえ嫌になるほどの酷暑が続いています。
ところが、この酷暑に風邪をひいている人も少なくないようです。いわゆる「夏風邪」と呼ばれるものですね。
エアコンのきいた室内と屋外の気温差から風邪をひきやすくなっているというのもひとつの原因ですが、今回は40歳以上で風邪をひきやすい人の生活習慣を調べた面白い研究論文を見つけたのでご紹介します。
持病がある人は特に注意!
昔から「風邪は万病のもと」と言われていますが、一般的にもよく言われている風邪からの肺炎。
そして暑さや疲れがたまって体力が低下している時に、風邪をひくと厄介なのが、もともと肝臓や心臓、腎臓などに異常がある人です。
こうした臓器に異常のある人が風邪にかかると、もともと悪かった臓器の急性憎悪を起こす場合があります。
心臓なら心不全、腎臓では高カリウム血症による不整脈、肝臓では炎症が酷くなり、いずれも重篤な症状を招きかねません。
風邪を引きやすい生活習慣チェック
・肥満(BMI27以上)
・運動不足
・睡眠不足
・適量を超える飲酒
・食事のバランスは良くない
・スナック菓子をよく食べる
※1 BMI算出法 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI
※2 適量だとされている1日の飲酒量
ビール(アルコール度数5度)・・・・・・500ml
日本酒(アルコール度数15度)・・・・・・180ml
焼酎(アルコール度数25度)・・・・・・・110ml
ウイスキー(アルコール度数41度)・・・・60ml
ワイン(アルコール度数14度)・・・・・・180ml
缶チューハイ(アルコール度数5度)・・・・520ml
アルコール摂取については個人差があるのであくまで参考までに。
約4万人の調査で分かった共通点
40歳~79歳の健康な日本人39524人に対する調査結果で導き出されたのが、先程のチェック項目にあった生活習慣です。
こうした生活習慣のある人が風邪を引きやすかったという結果が出ているのです。
酷暑が続く今年の夏は、ビールが美味しい!
つまみはスナック菓子でいいか。
ササッと食べられる簡単な食事でいいか。
ポッコリお腹は気になるけど、この暑いのに運動なんて……。
睡眠不足はいつものこと。
少し言い換えると全て当てはまる人が多そうですね。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29768343
しかしこうした生活習慣は風邪をひきやすくなるだけでなく、糖尿病やうつ病などのその他の病気のリスクを高めかねないので、出来ることからひとつずつでも対策をとって早期に実践して下さいね。
暑くて運動する気になりませんか?
どうぞ冷房のきいた室内で行って下さい。
汗なんてかかなくても充分運動効果はありますから。