今年はソメイヨシノの開花も早く、今週末辺りお花見の予定が入っている人も多いのではないでしょうか。

その一方で仕事はと言えば年度末の追い込み時期。
長時間のデスクワークで無意識に肩に手がいき、痛いところを押したり揉んだりしていませんか?

そこで今回は肩こりについてご紹介したいと思います。

2種類の肩こり

まずひとつは急性の肩こり。
これは普段しない細かい作業などをしたために一時的に肩がこる症状で、2~3日もすれば自然に治るもの。

もうひとつが常に肩がこっている慢性の肩こり。
毎日座りっぱなしで長時間同じ姿勢で過ごすデスクワーカーのほとんどがこのタイプの肩こりだと言っていいでしょう。

本来、筋肉は動かすことで正常な状態を保てるのですが、デスクワークでPC作業では動くのは指先だけで、肩が動くことはほぼない状態。
これでは筋力が低下し、1本3.5kg~4kgある腕を支える首から肩、背中にかけての筋肉(僧帽筋)に大きな負担がかかる上に血管の弾力性も落ち、発痛物質を含む老廃物が蓄積していきます。

放置すると頸肩腕症候群になることも!

たかが肩こり、しかし放置すると首や肩、肩甲骨周辺の痛みや痺れ。
重症化すれば運動機能障害を伴う頸肩腕症候群になることもあるのです。

頸肩腕症候群とはその名の通り首、肩、腕につらい症状があるにも関わらず、検査をしても以上がない場合につけられる診断名。
もうここまで来てしまうと集中力の低下や倦怠感といったパフォーマンスに大きな影響を与える症状が出たり、動悸息切れ、頭痛、めまいに耳鳴りや睡眠障害から抑うつ症状にまで及ぶことさえあるのです。

 

そうなる前にできること

まずは言うまでもなく肩を動かすことです。デスクワークでは肩甲骨が開いた状態が続くため、後ろで両手を組み手のひらを下に向け、そこから胸を大きく広げるイメージで両手を上に引き上げて5秒キープ。3回ほどこれを繰返します。
次に両手でシャツの肩口の縫い目がある部分をつまみ、肩甲骨が動いているのを意識しながら肘を前から後ろへとゆっくり10回ほど回します。

たかだか1分程度で出来ることなので、1時間に1度程度実践してみて下さい。

また近年話題となっている筋膜リリースするのもオススメ。
やり方は意外と簡単で、肩甲骨周辺を指で押さえて痛いところを探し、そこを指で押さえた状態で腕を回すだけ。

1分もしていると肩周辺から肩甲骨あたりが温かくなってくるのを感じるはずです。

食事でも血行を促す上質のオリーブオイルやアボカド、ゴマや血管を広げ血流量を増やす生姜などを積極的に摂るといいでしょう。

今や小学生が肩こりや腰痛で整骨院に通うのが珍しくない時代。
厚生労働省の調べでは肩こりに悩む日本人は約2400万にものぼるとのこと。

「それなら自分がなってもおかしくない。」と安心するのではなく、少しでも早い対処を心がけて下さいね。