何年前からでしょうか、天気予報で紫外線量の予報もされるようになったのは。

最近の天気予報は天気、気温、降水確率、湿度、紫外線からPM2.5まで色んなことを教えてくれます。
しかしなぜか紫外線はPM2.5と同じようにかなりの悪者扱い。

しかし紫外線が皮膚に触れることで体内でビタミンDが合成され、そのビタミンDがさまざまな働きをして、健康を守ってくれていることを知って頂きたいと思います。

日本人対象の調査で分かったビタミンDとガンの関係

国立がん研究センターが40歳~69歳の健康な人達3万3736人を対象に約16年の追跡調査をしたところ、血液中のビタミンD濃度が高い人ほどがんに罹りにくいということが分かりました。

 https://www.bmj.com/content/360/bmj.k671   

ビタミンDはインフルエンザにも関係する

 

こちらの研究は対象が6~15歳ですが、インフルエンザが流行る12月~3月の間、ビタミンD3を投与した群とプラセボ(偽薬)を投与した群ではビタミンD3を投与した群の方がインフルエンザの罹患率が低かったという発表もあります。

そもそもビタミンDはビタミンAや亜鉛、マグネシウムとともに粘膜の再生や正常な状態を維持するために必要なビタミンですが、日照時間が短い秋から冬にかけては紫外線によるビタミンDの合成量が減少するのと、湿度の低下で粘膜が弱くなるので、インフルエンザなどのウイルスに感染しやすくなってしまうのです。

 

過剰な紫外線対策を控え、食品からのビタミンDの摂取もこころがけましょう。

毎日1時間、歩いて通勤しています!という人はなかなかいないと思います。
20分や30分くらい歩くのであれば、気温が低く肌の露出が少ないこの時期の日光浴には丁度いい紫外線量になります。

また食事では切り干し大根や干し椎茸、などの乾物がオススメです。

ただし、昨今の乾物は乾燥機で乾燥してあるため、残念ながらビタミンDがあまり期待出来ないので、調理する前に30分か1時間天日干ししてから調理するといいでしょう。
今から旬を迎えるにんじんも、実は干しにんじんにすると、非常に手軽に美味しく頂けます。

作り方は簡単。

にんじんをピーラーで薄くスライスして、乾くまで天日干しにするだけです。

そのまま鍋物に入れたり、味噌汁に入れるだけで美味しく頂けます。