急な冷え込みでより寒さが厳しく感じる中の忘年会シーズン。
喫煙に関する法的な制限が強くなって、お店によっては店内禁煙で忘年会の途中で寒い中、店外の喫煙スペースに行かなくてはならないケースもあるかと思います。
11月の値上げを機に禁煙された方もいらっしゃるでしょう。確かに喫煙率は年々減少し続けているのですが、肺がんの死亡率は高水準を維持しています。
そこには意外な原因があったのです。
2017年がん統計
国立がん研究センターの発表によると2017年にガンで死亡した人は373,334人(男性220,398人、女性152,936人)となっており、部位別では以下の通りになっており、男女計では未だ肺がんがトップとなっています。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
男性 | 肺 | 胃 | 大腸 | 肝臓 | 膵臓 |
女性 | 大腸 | 肺 | 膵臓 | 胃 | 乳房 |
男女計 | 肺 | 大腸 | 胃 | 膵臓 | 肝臓 |
罹患者数の推移を見てみると肺がんは男性では横ばいになっているものの、女性においては増加傾向であるという結果が出ています。(肺腺ガンは肺がんの中でも最も多い)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/annual.html
肺がんの意外な主原因とは
煙草をやめて、もう長いのに肺がんになった。
よく耳にするお話です。
「昔はヘビースモーカーだったから。」と家族に責めたれたり、後悔したりする人もいるでしょう。
確かに煙草にはさまざまな味や香りを出すための添加物(薬品)が多く添加されていたり、点火剤が含まれていたりして決して推奨できるものではありません。
しかし肺がんの中でも最も多い肺腺がんについてはアレルギーや動脈硬化と同様にリノール酸の摂りすぎで肺腺ガンが促進されていることが証明されているのです。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1349-7006.1989.tb01664.x
リノール酸を多く含む食品を控えましょう
リノール酸はひまわり油、コーン油、大豆油、サフラワー油(紅花)に多く含まれています。日常的によく使われているサラダ油はこれらの植物油の混合油。
他にもドレッシングやスナック菓子、マヨネーズ等にも多く使用されているため、日本人のリノール酸の摂取量は非常に多くなっているのが現状です。
ノンオイル=健康的ではありませんが、オメガ6脂肪酸に属するリノール酸とオメガ3脂肪酸(DHAやEPA、α-リノレン酸)とのバランスが重要で理想はオメガ6脂肪酸2に対してオメガ3脂肪酸1とされています。
ところが今の日本人の摂取バランスは10:1とも20:1とも言われているので、これではいくら禁煙しても肺腺ガンのリスクが高水準なのも仕方ありません。
肺腺ガンの原因は他にもありますが、まずは揚げ物、炒め物、加工食品やスナック菓子を控えるところから始めてみてはいかがでしょうか。