天気予報で最高気温を見てはうんざりする日々が続いていますね。

しかも「最高気温は○度でした。」という気温は風通しのいい日陰である百葉箱の中の話。
実際に私たちが歩くアスファルトの上の温度は? 考えたくもありませんね。

そして熱中症で搬送された人の人数も毎日、報道されていますが出来ればその前に自分で対処したいもの。

そこで今回は熱中症の初期症状や対処法などについてご紹介します。

 

熱中症の初期症状

頭痛や体の怠さで熱中症を疑う人は多いと思います。
しかしその他にもピクピクと筋肉が痙攣したり、「こむら返り」と呼ばれる手足の筋肉がつったりするなどの症状も熱中症の初期症状です。

また「暑いから顔がほてるのは珍しいことではない。」と思われがちですが、これも熱中症の初期症状。顔のほてりについては更年期障害(男女とも)の症状でもあるので、それまで更年期の症状が出ていた人は見過ごしがちですが注意が必要です。

 

子どもと高齢者だけじゃない熱中症弱者

あなたが生まれた時に家にエアコンがついていましたか?

人は気温が高くなると汗をかいて体温を調節しようとします。
しかし汗を出すためにある皮膚の穴(汗腺)は生まれてから3歳までの間に気温の刺激によって増加、発達します。

生まれてから家にエアコンがあって、赤ちゃんの頃から快適な生活をしていた人は汗腺が少なく、体温調節が上手く出来ないこともあります。

普段から人より汗をかきにくいと感じる人は周囲より少し早めの対策をとって下さいね。

 

夏だからこそ味噌汁、ぬか漬けを

夏場のスーパーで感じる矛盾。
ズラリと並ぶ減塩味噌に減塩醤油。そしてレジ前には塩飴。

先日、本当に減塩醤油と塩飴をかごに入れていた人を見て吹き出しそうになりました。

しかし一般社団法人中央味噌研究所の研究報告によると味噌は血圧をあげるどころか降圧作用があるとのこと。

http://www.miso.jp/hokoku/k-hokoku-036.pdf

そしてぬか漬け。
水分の多いきゅうりや茄子をぬか漬けにすることで、水分と塩分そして糠のビタミンB群が野菜に浸透し疲労回復まで期待出来ます。

暑いから冷たい麺類でササッと済ませたい気持ちは分からなくもありませんが、食事をする部屋はエアコンがきいているはずです。

ご飯と味噌汁そしてぬか漬けの食事も熱中症対策にはオススメです。

“こまめな水分補給”の“こまめ”の目安

そうは言っても日中屋外で過ごす時間が長い場合などは、経口補水液で水分と塩分を手っ取り早く摂った方がいいでしょう。
経口補水液を摂る際の注意点ですが、カラッカラに乾いた喉に一気に流し込むのではなく20分に1度100cc程度飲む方が体に吸収されやすく、有効な水分補給となります。

熱中症には他にもめまいや立ちくらみ、拭いても拭いても吹き出す汗や逆に全く汗をかかないといった発汗異常、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐、頭痛、手が冷たく感じるなど、非常に多くの症状があるので軽い症状でも安易に放置せずまずは水分補給を習慣化して下さいね。

ちなみに……。

アルコールは脱水作用があるので水分補給にはなりません。