秋刀魚にイワシ、カンパチ、カツオと魚が美味しい季節になりました。
しかし消費者庁の水産物の消費動向を見てみると、2001年度をピークにその消費量は減少の一途をたどっています。
「魚は調理が面倒。」「食べ盛りの子供があまり食べてくれない。」「高い。」「手が臭くなる。」「骨があるから食べるのが面倒。」など理由はさまざまなようです。
しかしここで気になる論文を見つけたのでご紹介したいと思います。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/H27/pdf/27suisan-gaiyou-2.pdf
魚を食べないと大動脈のダメージが大きい!?
国立がん研究センターと筑波大学などの研究グループが「魚をほとんど食べない人は習慣的に食べる人と比べて大動脈瘤や大動脈解離で死亡するリスクが2倍高くなる。」と発表しています。
同研究では40歳以上の36万6千人のデータを統合し、魚を食べる頻度を「ほとんど食べない」「月に1~2回」「週1~2回」「週3~4回」「ほとんど毎日」の5群に分けて調べた結果、「週1~2回」の群と比べ「ほとんど食べない」群は大動脈瘤や大動脈解離で死亡するリスクが1.9倍も高かったとのこと。
一方で「週1~2回」と「月1~2回」「週3~4回」「ほとんど毎日」のそれぞれの群を比較しても統計的に大きな差はなかったそうです。
そう考えると最低限月に1~2回、出来れば週に1~2回は魚を主菜とした食事をした方がよさそうですね。
ちなみに大動脈瘤とは大動脈にコブができる病気、大動脈解離とは大動脈に亀裂ができる病気で、コブや亀裂が破れると大出血して即、命に係わる病気です。
旬のおいしい魚を食べて怖い病気を防げるとしたら、習慣的に食べたいものですね。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/1015_02/20181015_pressrelease_02.pdf