贈る人も受け取る側の人も何だかんだ言いつつ気になるのがバレンタイン。
昨年は「義理チョコ」が減少し、男性自ら購入する「俺チョコ」が話題になりましたね。

そして今年はGODIVAが「日本は、義理チョコをやめよう」と新聞広告を掲載しネットで話題になっているようです。

バレンタインと言えども糖尿病が気になる人にとってはチョコレート⇒血糖値が上がる。と気になるところかと思いますが、実は健康診断では分からない「血糖値スパイク」というものがあります。今回はパフォーマンスにも大きく影響する血糖値スパイクについてご紹介したいと思います。

血糖値スパイクって何?

血糖値スパイクとは食後、急激に血糖値が上がり、その上がった血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌され、急激に血糖値が下がることを言います。この血糖値の急上昇と急降下をグラフにすると鋭くとがった波線になるため、“とげ”や“大きな釘”大きな釘を意味する「スパイク」と言う言葉が使われるようになりました。

血糖値が急激に下がりすぎると、血液中のブドウ糖が不足し脳や体がエネルギー不足に陥ってしまいます。すると集中力が低下したり眠気に襲われたり、人によっては食べたばかりなのに空腹を感じることもあります。

何故、健康診断で分からない?

健康診断の時は「前日の20時以降は食事をとらない。」と指示されていますよね?
これは空腹時血糖値で糖尿病かどうかを判断するためです。
しかし血糖値スパイクがある人でも空腹時血糖値は正常値なので、健康診断では見逃されてしまうのです。

血糖値スパイクが何故怖い?

急激に血糖値が上がった高血糖の状態は血管にダメージがあるため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを高めてしまいます。
さらに血糖値スパイクが繰り返されると肥満や糖尿病のリスクも高まります。

小腹に甘いものは危険!

夕方からのもうひと頑張り!という時に、少し甘いものを食べてエネルギーチャージ!という人もいるかと思います。
しかしそれが血糖値スパイクを起こしてしまうとしたら……。
エネルギーチャージどころか集中力が低下して効率の悪い仕事をするハメになってしまうかもしれません。

糖尿病は中年以降の病気だと未だに思っている人がいるようですが、血糖値スパイクは健康診断では「健康」だとされる20代女性にも増加傾向にあり、該当者は1400万人以上と言われています。

甘いものの前にアーモンドを!

アーモンドやピスタチオは血糖値の上昇を抑えてくれる働きがあります。

出来れば、同じく血糖値の上昇を抑えてくれる緑茶かシナモンを加えたコーヒーや紅茶と一緒にナッツを食べて、その後甘いものを食べるといいでしょう。
またうどんよりも蕎麦、白米よりも玄米などいわゆるGI値の低いものを選んだり、食事の中の糖質(ご飯、パン、麺類)の割合を減らすよう心がけると、昼食後のパフォーマンス低下を防ぐことができるでしょう。