今年のGW。
前半は全国的にお天気も良くバーベキューをされた方も多いのではないでしょうか。
メディアでもGWを皮切りに「スタミナ〇〇」など焼肉店や肉フェスなどの話題が増える季節になってきました。

が、しかし肉がメインの食事が続くとスタミナがつくどころか、疲れがたまってしまうというお話を今回はご紹介したいと思います。

食べ物によって違う消化時間

毎日、色んなものを食べて私たちは新陳代謝をしたりエネルギー代謝をしたりしています。
しかし全ての食品が同じように消化されるわけではありません。

例えば果物なら胃の滞留時間は15分前後と消化に費やされるエネルギーが最も少ないのに対して、肉類などのタンパク質は4~6時間も胃に滞留してから腸に送られるため、最も消費にエネルギーを費やします。

肉の消化に費やされるエネルギー

あまりカロリーでの話はしたくありませんが、分かりやすく説明するなら、例えば肉で100kcal摂取するとその消化に約30kcalが消費されます。
最近、人気の牛ハラミだと100g約350kcal。
お店にもよりますが、一切れ20g前後なので5切れで100g。
ハラミを5切れ食べるだけで105kcalものエネルギーが使われると言うことになります。
105kcalを運動で消費するなら60kgの人が15分ほどジョギングするのと同等のエネルギー消費です。

普段、運動習慣のない人にとっては結構な疲労感を伴いませんか?
内臓の活動は筋肉疲労のように自覚があまりないので「なんとなく体が重い」または「昨日、飲み過ぎたかな?」で済まされていることが多いようです。

焼肉の食べ方を誤解している日本人

焼肉の本場とも言える韓国では、焼肉はチシャの上にエゴマの葉をのせて、キムチやスライスしたニンニクや味噌をのせて、その上に肉を置いて巻いて食べますよね?
ところが多くの日本人は「肉、肉、ビール、肉、ビール」もしくは「肉、肉、ご飯、肉、ご飯」時折、お口直しでキムチをつまむ。

そんな食べ方になっていますよね。

これでは本来、肉と一緒に摂れるはずの野菜やキムチの消化酵素や酵母が不足し、肉の消化に体は膨大なエネルギーを使わなければならなくなります。
それでは夏バテ防止どころか夏バテ、連休バテを促進してしまうのは言うまでもありません。

消化酵素の助けを借りて上手に肉料理を楽しみましょう。

焼肉を食べるなら韓国式の食べ方で。
もしくは玉ネギ、大根、キウイ、パイナップルなどの消化酵素を含む食品を一緒に摂って、少しでも体の負担を減らしてあげましょう。

余談ですがタレントのタモリさんが27時間テレビの総合司会を務めた時に、27時間の番組中、1度も食事を取らなかった話をご存じでしょうか?
当時66歳だったタモリさんは「下手に食事をして消化に体力を奪われたくないから」とスタッフが勧める食事に手をつけず、27時間の番組を乗り切ったそうです。

実際、空腹時は交感神経が刺激され頭も冴えるし、睡魔に襲われることもないので、非常に懸命な判断だったと思います。

くれぐれも食べ疲れのないよう、GWを楽しんで下さいね。