秋刀魚の美味しい季節になりました。アジも旬を迎えましたね。

福岡は(九州は?)青魚を好んで食べる人が多いようです。
このところ、ダイエット効果があるとか老化防止効果があるとかメディアが取り上げているので、意識して青魚を食べる人が増えているのは喜ばしいことです。

そして今回は青魚などに多く含まれるDHA・EPAの意外な効果をご紹介します。

 

オメガ3脂肪酸が不安症状を軽減する

2018年9月14日のJAMA Network Open電子版に掲載された台湾の中国医薬大学Kuan-Pin Su氏らの研究によると不安や抑うつなどにEPAやDHAの摂取で効果が見られたというのです。
被験者らのオメガ3脂肪酸の摂取量は1日1600~2000mg。

EPAの割合が60%以上の場合にその効果が得られたそうです。

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2702216

DHA・EPAを多く含む食品

このところスーパーでは鯖の水煮缶がすぐ売り切れてしまい、なかなかお目にかかれません。
しかし鯖の水煮缶に限らず、イワシやアジ、マグロのトロ、秋刀魚や鮭、カツオ(秋捕り)ぶり、うなぎ、さわら等にも多く含まれています。

もし不安を多く感じるようなストレスフルな生活をしているのであれば、よりEPAを多く含む、いわし(100gあたり1381mg)がオススメ。

調理法にも一工夫

1番無駄がないのは刺身で頂く生食。
網で焼くと約20%が、油で揚げると約30%の有用成分が流出してしまうので、加熱するなら煮魚やホイル焼きなどにして、汁ごと頂くのがオススメです。

オメガ3脂肪酸の抗炎症作用については、サラダ油などのオメガ6脂肪酸との摂取バランスが重要になってきますが、今回の不安に関する研究ではオメガ6脂肪酸とのバランスは検討されていないので、まずは魚を食べる量を増やすことを実践してみて下さいね。