「ストレスと食生活」と聞くと、皆さんはどんな事を想像されますか?

ストレスでやけ食い?
それともストレスで食欲がなくなる?

そんなところでしょうか。
しかし実はストレスを感じるとさまざまな栄養素が消耗され、それに伴う摂取量の増加がないと欠乏症と考えられる症状が発症してしまうのです。

今回はストレスで消耗されるビタミンについてご紹介したいと思います。

ストレスで消耗される水溶性ビタミン

ビタミンと言ってもまず、水に溶けやすい水溶性ビタミンと油に溶けやすい脂溶性ビタミンがあります。
ストレスで消耗されるビタミンは全て水溶性。

体内での作用時間が短くこまめな摂取が必要なビタミンです。

ビタミンB1

ストレスと関連する働きとしてあげられるのは、脳の中枢神経を正常に保つという働き。
不足すると気分がふさいだり、精神的に不安定になったり、集中力や協調性が欠如したり、疲労感が増したりとさまざまな症状が現れます。
ビタミンB1を多く含むのは豚ヒレ肉、豚モモ肉、玄米、全粒粉などです。

ビタミンB6

神経伝達物質の合成にかかわり、気持ちを安定させるため「神経のビタミン」とも言われています。
欠乏するとムクミや神経過敏などの症状が現れます。
マグロ、さば、ニンニク、ピスタチオなどに多く含まれます。

ビタミンB12

神経系を正常に働かせる役割があるので、不足すると体の怠さ、記憶力・集中力の低下、気持ちがふさぎ込むなどの症状が現れます。
あさり、しじみ、牛レバー、海苔などに多く含まれます。

パントテン酸

自律神経の働きを維持したり、副腎質ホルモンの合成に不可欠なビタミンです。
不足すると怒りっぽくなり、イライラすることも増えます。鶏レバーやささみ、鮭、卵黄、納豆などに多く含まれます。

ビオチン

あまり聞き慣れない栄養素かも知れませんが、疲労感を緩和する働きがあります。
不足すると、疲労感から無気力になったり憂うつな気分になりやすくなります。
アーモンドやクルミ、大豆や納豆などの大豆製品、卵や椎茸に多く含まれています。

ビタミンC

外部からの刺激に対する免疫力を強化する働きがあります。
不足すると疲労感や脱力感が強まったり、自律神経の失調を招いたりします。
パプリカや菜の花、ブロッコリー、レモン、柿、レンコンやジャガイモに多く含まれています。

これから「暑さ」というストレスが強くなってくる時期ですが、豚ヒレ肉のニンニクソテーにアサリのお味噌汁、パプリカのサラダにクラッシュアーモンドをトッピング、納豆ご飯を海苔で巻いて食べる。

ちょっと考えると意外と簡単にビタミンでのストレス対策は出来るかも知れませんね。