「魚食クライシス」初めて聞いた人もいると思いますが、日本人の魚の摂取量が年々減少し続けており、今や危機的状況にあるとさえ言われ始めてもう10年以上になります。
「骨があるので食べるのが面倒。」
「料理が面倒。」
「調理の際に手が臭くなるのが嫌。」
「値段のわりにボリュームがない。」
これまで魚を主食としないさまざまな理由を聞いてきました。
そして魚の消費量の減少と反比例して増加しているのが、緑内障。
今回はちょっと怖い緑内障の現実についてご紹介したいと思います。
意外と多い緑内障の罹患者
緑内障は日本人の失明原因の第一位を占めています。
しかも40歳以上の20人に1人が緑内障に罹っているという非常に高い有病率のわりに、あまり知られていないのも現実です。
健康診断でも緑内障検査まですることはありませんし、糖尿病でもない限り、病院から緑内障検査を進められることもあまりありません。
しかも緑内障の代表的な症状である視野の欠損は、なかなか気づかない人も多く、進行がゆっくりであるため気づかない人も多いようです。
何故なら、通常、人は両目でものを見るため、片方の目で見えない部分があっても、もう一方の目でそれをカバーしてしまうからです。
緑内障のチェック方法
緑内障は自分でチェックすることも出来ます。
白い紙を準備して(壁が白ければ、壁でも可)片目を塞ぎ、眼球を上下左右に動かして黒点の有無をチェックするだけ。真っ白いはずの紙や壁に黒点があれば、その部分の視野が欠損しているという事になります。
油の摂取バランスを考えてみましょう
近年、オメガ3系脂肪酸が体にいいことは周知されているようですが、実際にどれくらいの人が意識して摂っているでしょう?
そしてオメガ3系脂肪酸の摂取を意識していてもオメガ6系脂肪酸の摂取量が多いと、あまり意味をなさないのです。
オメガ3系脂肪酸はα-リノレン酸(えごま、亜麻仁など)、DHA、EPAなどがあり、ご存じのようにえごま油、亜麻仁油(α-リノレン酸)や青魚、トロ(DHA、EPA)があります。
オメガ6系脂肪酸はリノール酸(コーン油、大豆油、綿花油、グレープシードオイル)やアラキドン酸(肉類、卵)があります。
さて、みなさんはオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸。どんな割合で摂っていますか?
理想はオメガ6系脂肪酸2~5に対してオメガ3系脂肪酸1だと言われていますが、今の日本人の摂取バランスはオメガ6系脂肪酸10~20に対してオメガ3系脂肪酸が1だと言われています。
米UCLAデイビッド・ゲフィン医科大学院の研究結果によるとDHAやEPAの摂取量が多いほど緑内障リスクが低かったとのこと。
今日のランチもしくは夕食からちょっと揚げ物、炒め物を控えて魚を多めに食べてみてはいかがでしょうか?
余談ですが、日本人の箸使いが下手になったのも魚食離れの一因のような気もします。