エアコンのきいた部屋で長時間デスクワークをしていると、立ち上がる時に腰の痛みが気になる。
腰が痛くて朝、なかなか起き上がれない。
腰痛持ちには日常のちょっとした動作が辛い場合がありますよね。
今回は腰痛とストレスについてご紹介します。
慢性腰痛とは
一般的に慢性腰痛とは腰の痛みが3か月以上続く状態をいいます。
慢性腰痛には検査をしても腰に異常がないのに痛みが続く場合と、腰の異常が改善されたにもかかわらず痛みが続く場合の2つのタイプがあります。
慢性だからといって常に痛いケースだけでなく、よくなったり悪くなったりする場合も慢性腰痛に含まれます。
実はこの慢性腰痛。
30~50歳代のデスクワーカーに最も多いことが分かっていますが、近年小学生の慢性腰痛も増加しています。
ストレスと慢性腰痛の関係
通常、長時間の座りっぱなしなどで腰に負担がかかると腰からの痛みの信号が脳に伝えられます。
すると脳からドーパミンという神経伝達物質が放出されそれに対応してセロトニンやノルアドレナリンが分泌され痛みの信号を脳に伝える経路を遮断され痛みが和らぎます。しかし長期間ストレスにさらされていると、脳でドーパミンが放出されにくくなり、腰痛が長引いたり痛みを強く感じるようになるのです。
企業のメンタルヘルス対策の実態
平成27年12月から50人以上の従業員を抱える事業所でのストレスチェックが義務化されましたが、実際にはメンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所の割合は平成25年度が60.7%、27年度59.7%、28年度58.4%、29年度56.6%と減少しています。一方、「現在の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスになっていると感じる事柄がある労働者」の割合は平成26年度52.3%、平成27年度55.7%、平成28年度58.3%、29年度59.5%と増加傾向にあるのです。(厚生労働省 労働安全衛生調査より)
自分でできるストレス対策
ストレス耐性は食事からでも強くすることが可能です。
抗ストレスビタミンの代表格がビタミンC。
パプリカやブロッコリー、柑橘系の果物に多く含まれています。あらゆる代謝にかかわるビタミンB群もストレス対策には重要です。
特にビタミンB6は精神のビタミンと呼ばれるほど心の安定には欠かせないビタミンで豚もも肉や豚ヒレ肉、にんにく、ピスタチオなどに多く含まれています。
そしてマグネシウムをはじめとするミネラルもストレス耐性を高めるためには欠かせません。
ミネラルは海藻や貝類、大豆、緑茶などに多く含まれています。
こうして見てみると、企業のストレス対策は世間の注目度とは裏腹に減少傾向にあります。
もちろん適度な運動も効果があります。
それとともに食事の改善も心掛けて下さいね。