厳しい残暑とゲリラ豪雨に台風。
そうでなくても夏の疲れが出始めるこの時期に不安定な気候で気分まで滅入ってしまう人も少なからずいるのではないでしょうか。
一方、やる気ややりがいに満たされ疲れ知らずで精力的な人もいるはずです。
しかしそういった人達の一部に大きなリスクが潜んでいる場合があります。
そこで今回は疲労感と疲労の違いから疲労貯蓄を増やさない為のポイントをご紹介します。
疲労と疲労感の違い
疲労と疲労感は一般的には同じイメージだと思いますが、実は疲労とは体やメンタルに負荷がかかった場合に見られる機能の低下を指し、疲労感は自分が感じる心理的なもので心の持ちように大きく左右されます。
例えば中半ばの出社時。
大きなプロジェクトに取組んでいたとしましょう。
プロジェクトが順調に進んでいる時は例え前日、遅くまで残業をしていたとしても強い疲れを感じることはないでしょう。
しかし自分のミスでプロジェクトに支障が出ていたとしたら、前日は定時に帰っていたとしても強い疲労感で足が重く感じることでしょう。
脳が発達したことから起こる感覚のズレ
動物は狩りの後などで疲れたら必ず体を休めます。
しかし人間は前頭葉が発達したために、やる気ややりがい、達成感などの感情に疲労が隠されてしまい疲労感を感じにくくなってしまうのです。
そして貯まる疲労貯蓄。疲労感はなくても確実に体は疲労しているのです。
疲労貯蓄を増やさないために今日からできること
まずは十分な睡眠をとることです。仕事が順調に進み興奮状態で目が冴えていたとしても、1日の仕事で間違いなく体は疲労しているので就寝1時間前から脳を興奮させるスマホやパソコンのディスプレイから目を離し、蛍光灯ではなく暖色系の照明に切り替える。
できればテレビも消して、横になったら大の字になってゆっくりとした深呼吸をするのもいいでしょう。
そして夕食は揚げ物など消化に時間がかかるものを避け、疲労回復物質イミダペプチドを含む鶏胸肉や、ビタミンB群の多いニンニクなどを積極的に摂るのもオススメです。ちなみに日本人の多くがスタミナ食だと思い込んでいる焼肉(特にカルビ)は消化に多くのエネルギーを費やすため、疲労は促進しても回復は望めません。
いかがでしょうか。これまでに大きな仕事や目標を達成したとたん、風邪をひいて寝込んだ経験のある人などは特に、見えない疲労貯蓄を増やしやすい傾向にあるので、気分の高揚とは関係なくしっかり睡眠を取るようにして下さいね。